春木南のだんぢりと西性寺

春木南のだんぢりと、西性寺には深い縁があります。それは、今のだんぢりの前のだんぢりを新調した時の話です。先代のだんぢりが新調されたのは大正9年ですから、もう100年以上も前のことです。

当時、春木南の地域の漁師の若い衆が、だんぢりの新調を熱望しました。しかし、年寄りたちは莫大な費用が必要なこともあり難色を示しました。すると若い衆たちはついに漁に出ず、西性寺の本堂に立て籠りストライキを敢行したのです。そこで年寄りたちは重い腰を上げ、やっと念願のだんぢりが新調されました。若い衆たちは、そのお礼にと、だんぢりと同じケヤキの材料で、本堂の正面の『移海山』の山号額を寄進して下さったのです。因みにその字を書いたのは、西性寺の先々代住職の根来亮一です。

今度お寺にお参りされた時、探してみてください。最近では、若い衆たちがそのいわれを伝えていくためにと、何かとお祭りに関わる文字の揮毫をお寺に依頼してくださるようになりました。